校正トライアル問題(20)
校正の練習問題です。読書中に見つけました。
どこに指摘を入れるべきか探してみてください。
作業時間目安:5分
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さて、いかがでしょうか。
答えは、下の赤字のとおりです。
誤字を見つけたときに、どういう赤字を入れるか少し考える習慣をつけるといいかもしれません。
この書き方で伝わるか?
簡潔に伝えられているか?
ということを都度振り返る必要があります。
なお、赤字にある「音引キ」というのは、
「ー」がダーシやマイナス記号ではなく伸ばし棒(音引き:おんびきと呼びます)
だということを示しています。
今回青色で記した部分は、
明らかな誤りというわけではないけれど、
文章の読みやすさのためにはこうするとよいのではという提案です。
紙のゲラには鉛筆で書き入れます。
(PDF上で作業する時には全部赤い色で記入してしまうこともありますが)
読みにくい文章を、前後の文脈と踏まえてどう変更するか考えるのは意外に手間がかかる作業です。
また、どこまで指摘するかは案件によります。
校正者が文案を考えるべきなのか、ライターや著者に変更を促すにとどめるべきなのか。
web上の募集案件などを見ると、校正の仕事内容に代替案の提示が含まれることも増えていますが
その量があまりに多いと、校正よりもリライトという作業に近づいていきます。
(校正の仕事といっても、イメージする内容が人によって大きく異なることは多々あります)
代替案を出すと、もちろんクライアントは喜ぶんだけれど、
この辺は依頼を受ける側もさじ加減をよく考えて対応する必要があるんじゃないかと個人的には思います。
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