妊娠とフリーランスの仕事
一時休業
もうすぐ子どもが生まれます。予定日まで約2週間。
初産なので、予定日より2週間くらい遅れることもあるそうですが、
いずれにせよ、1か月後にはとっくに子育てスタートしてる頃。
当然ながら、お仕事はしばらくお休みですね。
いつごろ再開するかは生活の状況によりますが
せっかく在宅でできる業種なので、時間をつくって早めに戻れたらと思います。
妊娠中の仕事と産休
ちなみに、妊娠中の仕事については
フリーランスですから、産休制度などありません。
自分で仕事の量を調節して、スケジュールを組むことになります。
ちなみに法律(労働基準法)では、賃金労働者は出産予定日の6週間前から取得でき、
産後8週間は就業してはいけないことになっています。
でも実態はいろいろで、職場次第ですよね。
安定期が終わる妊娠8か月目頃から産休に入り、育休と合わせて1年近く休めるところもあれば
妊娠を報告した時点で退職をほのめかされるところも今だにあるという……。
マタハラ、妊婦様などなど色々トラブルの起きやすい時期ですが、それはまた別の機会に。
フリーランスの場合、いつから産休とするかは個人の裁量ですが、
クライアントに迷惑がかからないよう配慮する必要があります。
私はやはり、安定期が終わる8か月目をめどに仕事をセーブしました。
具体的には、
・納期のきつい仕事を避ける
・打ち合わせなど、外出の予定を極力入れない
という感じです。
校正の仕事は基本的に家でできますが、もし突発的に入院して、納期を守れないようなことがあるといけないので(実際にはそういうことはありませんでした)。
とはいえ、結局仕事はギリギリ(つい2日前)までやっていました。
もう臨月に入っていて、いつ生まれてもおかしくない時期ではあるのですが
これまで受注してきたところから仕事が舞い込んで(ありがたい話です)、
短期かつ取り立てて無理な条件ではなかったので、やらせていただきました。
病院の検診でもまだまだ生まれる気配ないと言われていて、幸い何事もなく終わりました。
……万が一いま陣痛が来たらと、ちょっとヒヤヒヤしましたが(^^;)
フリーランスにとって妊娠とは
企業に勤めていたら、出産直前に仕事が入ることはまずないと思います。
また、今回はクライアントに妊娠の話をしていなかったため、仕事の話が来たのでしょう。
そもそも、クライアントに妊娠の報告をする人もいれば、しない人もいます。
報告しなければいけないとは思いませんし、
仕事に支障がなければどちらでもかまわないと正直思います。
もちろん、伝えずに仕事を受け続けた結果、出産や育児で時間が取れなくてクライアントに迷惑をかける……というのは社会人としてダメですよね。
フリーランスですから、仕事量や納期の余裕を自分で管理することが前提です。
しかし、きちんと自己管理できている場合でも
「子どもが生まれます」と報告した時点でクライアントの印象が悪くなり、
仕事が来なくなるケースが多々あるようです。
(この傾向は、もともとフリーランスに対して無茶な仕事の振り方をするクライアントに多いように思いますが……)
フリーランスは短納期で大量に仕事をさばくために使うもの、
と考えているクライアントからしたら、
子育て中のフリーランスは無理な条件をのめないので確かに使いにくいでしょう。
「フリーランスにとって妊娠の周知はマイナスでしかない」とブログで発言されるフリーランスの方もいらっしゃいます。
※その方は、誰にも妊娠を伝えず、出産前後の期間を「多忙」ということにして仕事を一旦ゼロにし、産後1か月で復帰されたようです。その後も育児しながら半年で元の仕事量に戻したとか。すごい……!
会社員にとってもリスクではある
この点は、企業に勤めている人とあまり変わらないかもしれません。
会社員時代に他の人が産休・育休を取ったときのことを少し思い出します。
産休明けに以前と同じように働けるわけではないので、
時短勤務やリハビリ的な業務から始まり、
子どもの急病などで早退・欠勤することもあるし、
遅い時間の会議や泊まり出張などに参加できない……となると
よほどホワイトな職場でないかぎり、会社側としてはその穴埋めが難しく
(何だかんだで周りの負担が増えますし)
嫌な顔をされることもあると想像します。
だからといって「妊娠報告→じゃあ退職して」はおかしいと思いますが。
とはいえフリーランスは自由だ
仕事と子育てのバランスは、
自分のキャパシティだけでなく
環境とか周囲の協力とか、色々な要素が関係するので
一筋縄でいくものではないです。
ただ、フリーランスの利点としては
休業を機にクライアントと関係が切れてしまっても
心を新たに、新規開拓すればいいと割り切れることが大きいと思います。
もともと単発の仕事で一度だけお世話になる場合も多いし、
自分の状況に合わせて、その都度受注できる量の仕事を取っていくというのも
フレキシブルでよい点です。
産後どのくらいの期間で復帰できて、仕事量はどのくらいになるか
自分でもまだわかりません(育児の状況次第)が、
ブログは続けつつ、マイペースに再開の準備をできればと思います。
ディスカッション
コメント一覧
おはようございます。
突然のコメント失礼します。
ブログを読んでいてとても勉強になりました。
とくに、
>よほどホワイトな職場でないかぎり、会社側としてはその穴埋めが難しく
>(何だかんだで周りの負担が増えますし)
>嫌な顔をされることもあると想像します。
ここは非常に重要なことで、
これからの日本の社会にとって、
改善していかないといけない大きな問題ですよね。
妊娠して子供を授かることは素晴らしいことです。
だからこそ、そこをちゃんとわかってくれる会社を
ドンドン、増やさないといけませんよね。
そうしないと女性は、安心して、
子供を生めないですよね。
今日はためになりブログありがとうございました。
これからもブログ、がんばってください。
応援します!
はじめまして。コメントをいただきありがとうございます。
返信が遅くなってすみません。
ここ数年はサービス業を中心に人材不足が表面化していますが、
限られた人的資源で職場の仕事を回さなければならないのは
業種を問わず、多くの企業にとって共通の課題なのではと思います。
女性の社会進出に応じた制度の充足がいまいち追いついていないのも事実で、
これは子育て世代の働きにくさ・生きにくさにつながりますから
社会全体で取り組まなくてはいけない少子化対策の一端だと
自分が子どもを設けて改めて感じています。
私はフリーランスですので企業内の制度や福利厚生からは離れた立場にいますが、
自治体や国の制度、ひいては子育てに対する社会の受け止め方がよりよく
(海外並みに寛容に)なればいいなと思います。
応援ありがとうございます!